携帯ホームページで110番 言語、聴覚障害者に対応 県警が運用開始…島根
県警は16日、携帯電話の専用ホームページ(HP)を使って、言語障害や聴覚障害がある人が通報する「Webしまね110番」の運用を始めた。会話をする必要がな
いので、監禁されて声が出せない場合などでも有効。県警本部では同日、体験学習会が開かれ、県立松江ろう学校の生徒ら約10人が参加した。
専用HP(http://shimane110.jp/)に接続し、事件か事故かを選択。場所や内容、けが人の有無などの各項目を入力し、送信ボタンを押すと、県
警本部通信指令室の専用パソコンに110番として入電される。警察官が現場に向かう間も、通信指令室の職員とネット上で会話をするチャット形式でやりとりができる。緊急連絡用の電子メールアドレスはあったが、何を書くべきかわかりにくいなどの指摘があり、専用HPを使う方式に変更した。体験学習会にはろう学校の生徒や県ろうあ連盟の会員らが参加し、実際にHPに接続して110番通報の練習をした。県立松江ろう学校高等部1年、福頼伸介君(15)は「事故や事件を目撃した時に、自分も何か出来るかもという意識が芽生えました」と話していた。
(2007年10月22日
読売新聞)